鮮やかに彩る琉装と世界遺産今帰仁城跡散策ツアー
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琉装は、琉球王国時代に中国の漢服や日本本土の和服(着物)の影響を受けながら、独自の琉装文化が発展しました。琉装の柄でよく目にする「琉球紅型」は、沖縄の染物であり、鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが特徴的です。
また、16世紀頃には身分制度(王家、一般士族、庶民)が確立され、服装も身分や階級、性別によって色や柄模様、布地の種類が区別されました。
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今帰仁城跡は世界文化遺産「琉球王国のグスクと関連遺産群」として、2000年に登録されました。世界遺産今帰仁城跡は、その昔、本島北部から遠くは奄美地方まで支配していた北山王の居城でしたが、1416年に中山を支配していた尚巴志(しょうはし)によって滅ぼされました。今帰仁城全体の規模は、城壁の長さは約1.5km。高さは最も高い所で8mもあり、首里城に次ぐ大きさです。
本ツアーでは、沖縄の歴史文化に触れるという大きいテーマのもと沖縄音楽である唄三線を学び、沖縄の服飾文化である琉球紅型の琉装を着て、世界遺産今帰仁城跡をガイドの説明を聞き、北山王が支配していた約600年前の歴史に思いを馳せながら散策するツアーです。(悪天候時は琉装での今帰仁城跡散策は不可となります)
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三線体験
沖縄の三線は中国の三弦をモデルとした弦楽器で、 14世紀頃に中国から伝えられたと言われています。この三弦の導入により、これまで無伴奏で歌われていた沖縄土着の歌に伴奏として加わりました。そして時代とともに現在の三線の形になりました。
当時三線は書道、中国の古典などと同様に、琉球士族のたしなみとされ、中国や日本の大使をもてなすための宮廷行事に欠かせないものとなり、同時に王朝付属の三線職人や舞台監督が任命されるようになりました。日本本土にある三味線は、沖縄の三線が祖先であると言われています。
本ツアーでは、最初に楽器演奏と唄を一緒に行う「唄三線」体験を用意しており、体験時間は約60分で一曲弾けるようになります。
三線の譜面は五線譜でなく、工工四(くんくんしー)といった漢字で表記されたものであり、慣れるまで多少時間がかかるでしょう。チューニングは「ちんだみ」といって、沖縄独自の言葉が使用されています。
楽しんで、沖縄音楽をマスターしてみてください。
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琉装体験
琉装に着替えます。
琉装は、日本本土の和装とは、見た目や色、柄や素材、着付け方が異なります。琉装の特徴は、ゆったりとした着付け方があり、沖縄の暑い気候を快適に過ごすため、少しでも風通しを良くしようという工夫が凝らされています。
琉装によく用いられる「びんがた」は 「びん」=「色」、「がた」=「模様」を表していて「赤・黄・青・紫・緑」五色の天然顔料と植物染料で染められています。
琉装が着られていた当時は、来ている衣装の色によって階級が分かれていました。
男性王族・一般士族の場合は黄色が最上、以下は紫・桔梗・水色・藍色などがあり、色以外にも帯や冠などでも判断されていました。
女性王族の場合は、一般的に想像されるような紅型衣装を身につけていました。その際もやはり黄色が最上になり、以下は水色・薄紅色の順となっています。今の私達が想像しやすい衣装は琉球時代の王族女性の礼服として使われていました。
さあ、あなたは何色の琉装を選びますか?
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着替えたら、今帰仁城跡まで移動します。
今帰仁城跡では、「今帰仁グスクを学ぶ会」のガイドが今帰仁城跡の歴史や特徴などを案内します。今帰仁城跡の石垣に使われている石の説明や、堅牢な今帰仁城が落城した理由など、「へー、そうなんだ!」と楽しく学べます。
更に艶やかな琉装に似合う写真映えスポットまで案内し、写真を撮ってくれます。
悠久の歴史に思いを馳せポーズを決めれば、きっと思い出深い一枚になることでしょう。
※ツアー特徴として、観光地で写真を撮るだけではなく、ガイドの説明により今帰仁城跡の歴史背景を学び、世界遺産今帰仁城跡をしっかり理解できる内容です。
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本ツアーは、沖縄の歴史文化に触れるというテーマで参加者を飽きさせない、充実した内容です。
また、オプションメニューとして、14時からツアーを行い、三線ライブ付き夕食も提供が可能ですので、ご希望の方は是非ご連絡ください。※夕食提供については人数報告が必要となりますので、ご連絡時に併せてお知らせください。
ツアーの流れと予約について
このツアーは、6名様限定です。ご参加希望の方は、下の「予約ボタン」にてお願いします。
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