伊是名玉御殿
最終更新日:2024年11月01日
伊是名玉御殿は尚真王代(在位1477~1526)の創建と伝えられている。
当初は字勢理客のウッタグチテランソウにあったが、のちに字仲田のナガサワ原に移動し、さらに現在の地に移転したという伝承がある。
「伊平屋島旧記集」等によると、もともとは木造瓦ぶきの建物で、その中にさらに木造の内屋をもつ特殊な形式の墓であったが、大破したために、1688年に近くの「伊平屋の阿母加那志」屋敷の石垣の石を利用し、現在の石造形式に改められたといわれている。
墓陵は伊是名城跡の岩山を背にして北に面した二つの墓室からなり、外面は全体が漆喰塗りになっている。外壁の厚さはおよそ0.9m、屋根は切妻型で、染石を棟木として架け、平たい石で両流れに葺いてある。規模はおよそ間口7.5m、奥行4.9m、前面軒高2.5m、棟高3.5mである。
向かって左手の東室には尚円王の父母、宗祖の遺骨が納められ、右手の西室には二代目以降の「ユトゥヌチ」(四殿内)の人びとが葬られている。
東室には中国産の青石(輝緑岩)でできた入母屋型の石厨子二基があり、正面壁に施された牡丹や獅子などの浮彫は彫刻作品としてすぐれている。
県指定史跡・有形文化財(建造物) 伊是名玉御殿
県指定有形文化財(彫刻) 伊是名玉御殿内石厨子
平成2年3月.沖縄県教育委員会.伊是名村教育委員会
スポットインフォメーション
スポット名 |
伊是名玉御殿 |
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住所 |
沖縄県島尻郡伊是名村伊是名 |
料金 |
無料 |
駐車場 |
あり |
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