やんばるの森と里の暮らしの体感ツアー
~やんばるの森と共生してきた里の暮らしを知る~
やんばるの森は、国内最大級の亜熱帯照葉樹林が広がり、多様な動植物が育まれる森として知られます。この森はかつて木材や薪を切り出したり、畑に利用されるなど里の暮らしと密接につながり共生してきた場所でもあり、当時の暮らしの足跡が多く残されています。
ネクマチヂ岳の散策ツアーでは、この森を知り尽くしたガイドが、やんばるの森の特性、多様な動植物や人との共生について、丁寧かつ楽しく説明します。
山の中腹から散策道が整備され、初心者から上級者までゆっくりと森の環境を体感することができます。
森から里に下りてきた集落では、自然に囲まれた生活空間のなかで自然を敬い、自然の恵みを取り入れてきた文化があります。そんな、やんばるの里の暮らしについて、畑の収穫体験や料理体験という「食文化」を通して体感します。
自然と共生してきた文化を楽しく学び、心身ともにリフレッシュしましょう。
大宜味村のネクマチヂ岳周辺は、約2億数千万年前に南の海から運ばれてきたという古い石灰岩の上に成り立っています。石灰岩の岩山が特徴ある山並みを形作り、それを石灰岩の植生が覆っています。森の中は生き物たちの楽園で、多種多様な生き物たちとの出会いが待っています。
標高360.7メートルの頂上に至るまでに、所々に眺望が開ける場所があり、やんばるの山並みと、それを囲む青々とした海の広がりを望むことができます。
この森は、50年ほど前までは木材や薪などを取ったり、山畑に利用されてきました。木材や薪炭は麓の集落に暮らす人たちが使うだけでなく、中南部など町方への供給地にもなっていました。また、山畑に栽培された芋などを猪から守るための猪垣が残る場所もあります。
写真は、森の中に残る炭焼窯の跡で、自然と共生してきた当時の暮らしを思い起こさせます。
近代化によって山が使われなくなるとともに、森がそれを覆っていき、今では自然とふれあいながら生活の歴史を体感できる場所となっています。
森から里に下りると、大宜味村内の集落内では、オバーたちが耕す「アッタイグヮー」と呼ばれる家庭菜園があります。そこで季節折々の野菜を収穫します。
アッタイグヮーでは、昔から地域に根付いてきた身近な野草や薬草が植えられ食生活と直結しています。そこには自然の恵みを取り入れたオバーたちの生活の知恵が詰まっており、日頃の体調管理にも活かされています。かつて長寿の村と呼ばれた秘密が隠されているかもしれません。
ツアーの流れと予約について
このツアーは、6名様限定です。ご参加希望の方は、下の「予約ボタン」にて予約願います。